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日本の恐怖映画の金字塔「マタンゴ」



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昨日「マタンゴ」…何とも奇妙なタイトルの映画を観て来ました。
私が担当させて頂いている番組「Back To The Oldies」は50年前のヒットチャートをお送りしていますが、その当時の出来事をご紹介するコーナーが有ります。
インターネットを始め書籍や、写真集など色々な所からヒントを見つけて、話題を探してご紹介しています。
そんな中で、最近、銀座シネパトスで~今よみがえるあの日の2本立て~と題して1960年代~70年代にかけての映画が公開されているのを見付け、行ったのです。
今時珍しいネオン管のサインは郷愁を誘います。


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この中で是非映画館で見たかったのは日本のホラー映画の金字塔とも言える1963年公開の「マタンゴ」でした。
番組終了後、いざ銀座へ。もう一本のハワイの若大将は見られず「マタンゴ」のみしか見られませんでしたが、戦後20年ほどで作られた映画なのに現代にも通ずるものも有り、円谷英二の特撮技術有り、やはり映画館で観て良かったです。
映画が作られた年代の出来事などが書かれたパネル展示もありました。


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さて、その「マタンゴ」の内容は…楽しいヨットのクルージングの筈が、嵐で無人島に漂着した男女7人が食料の無い極限状態で遭遇する人間のエゴと放射能の恐怖を描いていて、結構奥深い作品だと思うのです。
空腹状態の中で、食べてはいけないと言うきのこを食べてしまった人は?そして最後に…
私は、きっとすぐにきのこを食べてしまうでしょう。
映画の中に出てくるビールやジュースのラベルが懐かしいものだったり…バヤリースオレンジは勿論プルトップではなく、缶切りの小さいタイプのもので開けて飲んでいました。
無人島に行ったのに、出演者のひとり、水野久美さんはお洒落な洋服を沢山着替えているし…でも、とても色っぽくて美しい。
無人島なのに煙草は何故かふんだんに有り、皆スパスパ吸っています。
この映画はホラーと言うよりも、人間の奥底深い欲望やエゴなどを描いて考えさせられる所も多かったです。
何度かケーブルTVなどで見ていましたが、やはり映画館で見るのは良いですね。
予告を見たら、脱北者を描いた作品や、22年ぶりの公開となる「密約」など興味深い映画も有りました。ううむ。また行きたい。

by shinpm | 2010-03-14 17:40  

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